何でか、急に残虐なものを見たくなったり、グロ画像を見たくなったり、と思えば、感動モノを見たくなったりするときはありませんか?
私だけなのかな・・・
今日はちょっと目頭を熱くしたいときにオススメな話です。
鬼滅の刃の96話&97話
鬼滅の刃については、以前パワハラ会議で紹介しています。
ちょっとしたあらすじは、そこを見てください。
今回紹介する96話~97話は、
強い鬼上位6位をやっと倒したところからスタートします。
マンガで見たい方や、ネタバレが嫌な方はそっと画面を閉じてください。
96話 何度生まれ変わっても あらすじ
96話は主人公チームに悪い鬼兄妹が負けて
消滅する直前にも関わらず醜く罵りあっている場面からスタートします。
最後に妹鬼が
”なんとかしてよ!!お兄ちゃん”と言って消滅
消滅した妹を見て、”梅”と叫んでお兄ちゃんも消滅します。
この鬼兄妹、めちゃめちゃ強い鬼でして、100年以上生きています。なので人間だった頃の記憶が薄らいでいってしまうんです。
最後に、梅と名前を呼んだことで
そういえば、こいつの名前、母親の病気からつけられたんだっけ・・・と、お兄ちゃんは人間だった頃の記憶が蘇ります。
遊郭の話なので、おそらく母親は梅毒だったのでしょう。
それ以外に病名思いつかない(笑)
梅毒からとるなんて、酷い母親だなwww
母親は梅毒持ちですので、もちろん吉原の最下層です。
今は治療できる梅毒ですが、昔は死ぬ病気でした。
そしてどんな売れっ子花魁でも、梅毒にかかっていれば追い出されてしまいます。客に病気をうつすわけにはいきませんからね。
そんな、最下層で生まれたお兄ちゃんこと、妓夫太郎(ぎゅうたろう)はとりわけ醜かったのです。
罵られて、避けられて、そんな地獄のような日々にも変化が訪れます。そう、妹の梅が生まれたのです。
梅は妓夫太郎とは違い美しかった。それがお兄ちゃんにとって誇りになったのです。
自分の醜さが、妹をより引き立てるので
醜さが誇りとなった、とまで言います。
う~んポジティブ!!!
そしてお兄ちゃん、けんかの強さをいかして
取りたて屋を始め仕事をえます。
美人な妹に職にまでありつけたのです。今後もっともっと素敵な事が待っている、そんな感じで自分の人生に希望を見出したのです。
そして梅が13歳になった時に、
丸焦げの妹を発見します。
よくこれ妹ってわかりましたよね。兄妹愛のなせる技?
妹が初めて客をとった日に、そのお客である武士の目ん玉をかんざしでぶっ刺してしまったのです。その報復で生きたまま焼かれました。
始めて客をとるということは、アレしなきゃいけないわけで、兄に甘やかされてわがまま放題に育った梅には耐えられなかったのです。
妹が可愛くって仕方がなかったお兄ちゃん。
妹を丸焦げにされて、神を呪います。
泣き叫んでいるうちに、妹を燃やした武士にきられてしまいます。
ケンカが強いお兄ちゃん、手傷は負っても
妹をアクロバティック擁護しつつ武士を瞬殺します。
普段いい暮らししてるんだから、目玉1個くらいいーじゃん!!!ってwww
無茶苦茶だな(笑)
妹は焼死寸前、兄は出血死寸前です。
雪の降る中道端に倒れこみ、神を呪って息絶えようとしたその時、偶然通りかかった鬼に兄妹は助けてもらいます。
こうして人間だった兄妹は鬼になりました。
過去の記憶を思い出したお兄ちゃん。
これから地獄に落ちるとわかっていても、後悔はしないし生まれ変わっても鬼になると誓うのです。
必ず奪ってとりたてる妓夫太郎になると。
97話 何度生まれ変わっても あらすじ
場面は変わって現在に戻ります。
自分の人生に全く後悔がないお兄ちゃんですが、
唯一、妹に関しては後悔が残ります。
自分が傍にいなければ、妹はもっといい人生を送れたのではないかと・・・。
そんな感傷にふけっていると、人間だったころの姿で妹の梅が現れます。
人間の頃の姿を見たお兄ちゃんは、尚更後悔の念がわいてきます。
そして、初めて妹を突き放すのです。
今更突き放されてもって感じですが・・・
妹も散々人を殺しているので地獄行きです。
だったら一緒にいればいいじゃん、と思います(笑)
初めてお兄ちゃんに突き放された梅はびっくりして泣いてしまいます。
そして、先ほど言ったことを怒っていると勘違いし必死に謝ります。
それでも、妹を思って突き放します。
妹も負けじとジャンピング抱き着きをし、必死に抵抗します。
妹に言われお兄ちゃんは幼いころの出来事を思い出します。
兄は思いなおします。
兄妹揃って地獄へ向かうのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
結構いい話だと思います。それに加えて言葉選びもいいですね。
普通なら、”俺から奪うな!!”というところを”俺から取り立てるな!!”と表現しています。お兄ちゃんが取り立て屋だからでしょうね。
しかも、結構奥が深い。
お兄ちゃんのギザギザの歯、痣ですが
これは梅毒を母子感染してしまった子供に現れることがある症状らしいです。
醜い養子はそのせいなのかもしれませんね。
そう考えると、妹の梅も兄にそっくりに生まれる可能性が高いわけです。
でも超絶美人に生まれました。
お兄ちゃんは、何も与えてくれなかった!!!と神を呪いますが
神様は最高のプレゼントをしてくれてたのではないでしょうか。
他にも、共通と対比がところどころ表現されていてとても面白いです。
例えば、共通↓
主人公も兄妹
主人公の兄も妹思い
逆に対比↓
主人公は鬼に人生をめちゃめちゃにされ、人間に助けてもらった。
妓夫太郎は人間に人生をめちゃめちゃにされ、鬼に助けてもらった。
主人公の妹は従順。妓夫太郎の妹は我が儘
こういった感じで、共通と対比が散りばめられています。
ネットをみると
兄→何度生まれ変わっても鬼になる
妹→何度生まれ変わっても妹になる
で、対比がいいね。
という意見をちらほら見ます。
でもこれちょっと違うんじゃないかな。
兄は、取り立てるという意味で”妓夫太郎”を使っていますが
本来の妓夫太郎にそういう意味はないです。
字は、女を支える夫ですよね。
字の通り、妓夫太郎は娼婦をサポートしたり、護衛したりするという意味です。
なので、鬼になる!!じゃなくて
何度生まれ変わっても、鬼になって、妹を守り支える妓夫太郎になる、という意味じゃないかなぁなんて思っています。
あれだけ妹を思っている兄です。
来世は別々ね♪ってドライな感じになるかなぁ。
私は本来の妓夫太郎の意味で考えた方が素敵な終わりな気がするので勝手に思い込むことにします。
この話はしっかり読めば読むほど楽しいので、興味のある方は是非マンガで一読してください。